業界初レバレッジ2.5倍「マキシマム・ブル」シリーズ誕生 三井住友アセットマネジメント ブル型ファンド新規設定

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日本、米国、欧州の上昇トレンドを効率良くキャッチ

投信営業第一部 担当部長 宗正彰氏、商品部 マネージャー 藤井徹也氏

  宗正彰氏     藤井徹也氏

投信営業第一部 担当部長 宗正彰氏
商品部 マネージャー 藤井徹也氏

三井住友アセットマネジメントは9日、「YOURMIRAI(ユアミライ)マキシマム・ブル」シリーズ3ファンドを新規設定した。日本、米国、欧州それぞれの代表的な株価指数を2.5倍のブル型ファンドで取りそろえた本シリーズは、同社がオンライン専業販社向けに当初から用意した初めてのファンドでもある。ファンドの概要と設定の背景を、開発担当の2人に聞いた。

――まずはファンドの概要を教えてほしい。

今回は3本のファンド、日本の株式市場の日々の値動きのおおむね2.5倍程度の投資成果を目指す「YOURMIRAI日本株マキシマム・ブル」、米国の株式市場の日々の値動きのおおむね2.5倍程度の投資成果を目指す「YOURMIRAI米国株マキシマム・ブル」、欧州の株式市場の日々の値動きのおおむね2.5倍程度の投資成果を目指す「YOURMIRAI欧州株マキシマム・ブル」――を用意した。日本株は日経平均株価、米国株はNYダウ、欧州株はユーロ・ストックス50指数を対象とした先物取引を利用する予定。

――なぜ「日本」「米国」「欧州」なのか。

これまで数年にわたって低迷していた先進国の株式市場だが、足元ではようやく底打ち反転して、上昇トレンドを描きつつある。日本はアベノミクスが契機となり、2020年東京オリンピックを目指した回復が、米国はシェールガス革命に後押しされた回復が期待されている。欧州についても、GDP(国内総生産)成長率の上方修正が相次ぐなど、最悪期を脱した兆しがある。

こうして投資環境が整ってきた3市場への投資を考えたとき、最も効率的、かつ、個人投資家ニーズの高いツールが「ブル型ファンド」との結論に至った。

――ブル型ファンドの特徴は?

レバレッジを効かせて相場全体の方向性に賭けるブル型ベア型ファンド。近年はETF(上場投信)として東証に上場されるなど、個人投資家にもすっかり身近な存在となった。今回「マキシマム・ブル」シリーズで採用したブル型ファンドは、相場の上昇を予想する投資家がその上昇を上回るリターンを目指して投資するもので、一方のベア型は相場の下落を予想する投資家が利用する。

――既存ファンドとの違いは?

ブル型ベア型ファンドは既に多数存在するが、「マキシマム・ブル」シリーズには日本、米国、欧州と、先進国の3極をそろえた。加えて、米国と欧州についてはレバレッジ2.5倍と、業界最大水準に設定したことが大きな特徴だ。当社は近年、オンラインチャネルによる投信販売マーケティングを強化しており、そこで得たヒントを「マキシマム・ブル」シリーズに盛り込んだ。

――ネット投資家向け戦略、具体的に。

オンライン販社のサイトを見ると、ファンドの販売額上位をブル型ファンドが占めている。これは、ネット経由の個人投資家がレバレッジの効いたファンドを嗜好(しこう)している表れだ。加えて、ネット投資家は比較的ファンドの売買頻度が高いという傾向もある。彼らは自らの相場観を持ち、市場の変化に応じて機動的に動くようだ。そこで、今回は日本だけでなく、今後の上昇局面が期待されている主要先進国への投資アクセスを一括して、彼らの投資行動にかなう選択肢を提供することが重要だと考えた。

ネット投資家向けのファンド開発については、こちらがテーマを持って作りこむだけではなく、彼らがまだアクセスできないジャンルを埋めつつ、極力シンプルな商品をそろえていく、といったイメージで進めている。また、オンラインマーケティングに必要不可欠な情報発信では、ネットと親和性の高いさまざまなメディアと各種コンテンツをクロスさせることで、より高い発信効率を実現させて行く。

――ラインアップ上、埋めるべき“穴”は存在するのか?

ありそうでないのが欧米株へのアクセスだ。これまで数年間は債券相場が続いていたこともあり、欧米株を対象とするファンドは意外と数が多くない。とりわけ欧州株は、米国株に比べて詳細なニュースが日本であまり多くは報じられていないこともあり、足元の欧州経済の回復をイメージできない投資家は少なくないようだ。

欧州債務危機を引き起こした諸問題はまだ完全には払拭(ふっしょく)されていないが、株式市場のトレンドは既に上昇局面に入っていると思われる。そこで今回、ブル型ファンドを設定して、今後期待される本格上昇の恩恵を最大限に享受する体勢を整えた。例えば日米株を既に保有する投資家には「YOURMIRAI欧州株マキシマム・ブル」をプラスしていただくことも一法だろう。

――1月からスタートするNISA(少額投資非課税制度)での活用も期待される。

「マキシマム・ブル」シリーズについては、商品性を理解した上でご利用いただく必要があるだろう。ブル型ファンドはボラティリティの大きさゆえ、長期間保有には向かないといった見方もある。相場が上昇トレンドを続ける限りは「前日のおおむね2.5倍程度」と大きな投資成果が期待される一方で、ボックス圏での上下動に終始するような状況では、基準価額が毀損(きそん)してしまう可能性がある。

例えば対象指数が1日後に10%下落、2日後に11.1%上昇した場合、当ファンドは25%下落、27.8%上昇となり、日々の値動きのおおむね2.5倍程度の値動きに収まる。しかし、大きな下落が続くと基準価額が大きく乖離(かいり)してしまい、その後に指数が反転しても、その上昇になかなか追いつけないケースもあり得る(図参照)。

――「マキシマム・ブル」シリーズ、想定される利用方法は?

自らの相場観をしっかり持った投資家がそれを実現するために、リスクを取れる資金を使ってご利用いただく商品だと考える。もちろんNISA口座向け商品としてもお使いいただけるが、その場合には、利食いや損切りラインをあらかじめ決めてエントリーするなど、投資期間を区切った投資が向いている。

当ファンドの名前にもある、当社の投信ブランド名「YOURMIRAI」とは「お客さまの明るい未来」。それを実現するためにも、臨機応変にご利用いただければと考える。

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