「通貨選択型明治安田グローバル高配当株式ファンド」、「明治安田グローバル高配当株式ファンド(毎月分配型)」11月21日設定 明治安田アセットマネジメント

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高配当株は歴史的高リターン
先進・新興国バランスよく分散

経営者面談などで組入厳選

北村乾一郎投信営業部部長、大日方勝彦取締役常務執行役員、明智利治投信営業部係長に聞く

左から、北村乾一郎投信営業部部長、大日方勝彦取締役常務執行役員、明智利治投信営業部係長

北村乾一郎氏   大日方勝彦氏   明智利治氏

明治安田アセットマネジメントは21日、グローバル高配当株式に投資するファンド、「通貨選択型明治安田グローバル高配当株式ファンド」と「明治安田グローバル高配当株式ファンド(毎月分配型)」を設定する(販売はともに、三菱UFJモルガン・スタンレー証券)。これらのファンドの主な特徴などについて、北村乾一郎投信営業部部長(写真左)、大日方(おびなた)勝彦取締役常務執行役員(写真中)、明智利治投信営業部係長(写真右)の3氏に話を聞いた。

――そもそも、なぜ「グローバル高配当株式」に着目したのか。

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北村 「米国のQE3(第3次量的緩和)縮小(テーパリング)は既定路線となりつつある。先行きの金利上昇を見据えれば、債券にとっては不利なマーケット環境と言える。株式への資金シフトは合理的選択だろう。また、昨今のグローバル経済動向を見ると、従来の米国一辺倒ではなく、欧州の復調なども目立ってきており、投資対象としてグローバル株式が注目されるところだ。そして、特に、『グローバル高配当株式』を選んだ理由は、日米欧などを中心とする近年の世界的な低金利下で、配当利回り面の魅力が高まっているほか、もともとグローバル高配当株式の高パフォーマンス傾向は、過去の実績から判断しても、はっきりしているためだ」

――「過去の実績」とは?

北村 「1995年12月以降の『MSCI世界高配当株式インデックス』と『MSCI世界株式インデックス』の推移を見れば一目瞭然(りょうぜん)だろう(グラフ参照)。途中に、ITバブル崩壊後とリーマン・ショック後の2つの大きな下落局面を挟んでいるが、ほぼ一貫して、前者のリターンが上回ってきた」

大日方 「高配当株式は、マーケットがブレた時も下値抵抗力を発揮できる。受け取り配当金で投資成果を得るができるため、中長期的なトータルリターンに占める配当の比率が大きく、もちろんキャピタルゲインも狙うことができる」

――高配当利回り銘柄といっても玉石混交。なかには、いわゆる“ボロ株”もかなり含まれているのではないか。

大日方 「『MSCI世界高配当株式インデックス』の8月末時点の構成銘柄の格付けは、ほとんどがBBB格以上の投資適格級であり、その辺は安心材料となるのではないか」

北村 「ちなみに、このインデックスの構成銘柄は、定性判断などを加えずに選ばれたものだが、当ファンドの銘柄選定プロセスには、こだわりを持っている」

――具体的な運用プロセスについて聞きたい。

北村 「先進国、新興国のグローバル株式約1万銘柄のうち、配当利回りが6%を超えるものは、8月末時点で約400銘柄。これらの中から、配当の成長・持続性、財務の健全性、バリュエーションで選別し、最終的には経営者との面談などの企業調査を経て組入銘柄(約50―150銘柄)を決定する」

――運用委託先の、BNPパリバ インベストメント・パートナーズ ネイザーランズ・エヌ・ブイとは?

北村 「欧州で第6位の資産運用会社だ。当ファンドの運用責任者であるバウター・ベイヤンド氏は、米S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスと共同で高配当株式インデックスを開発した経緯もあり、グローバル高配当株式の高パフォーマンス特性を提唱するパイオニア的存在。もちろん、この分野での運用実績も非常に豊富で、欧州では数多くのアワードを受賞してきた」

――販売用資料のモデルポートフォリオ欄には上位10銘柄が記載され、組み入れ65銘柄、利回り8.0%となっている。

北村 「これはあくまで8月末現在のものだ。その後の相場変動も大きく、上位の顔触れなどはかなり変わる可能性がある。ただ、できれば、平均8%程度の利回りは確保していきたい」

――配当に成長・持続性があって、財務も健全な企業の中で、「8%」といった高配当利回り銘柄を探すのは難しいのでは…。

北村 「確かに、株式相場が極めて上昇すれば、厳しい状況となるかもしれない。見落とされている高利回り銘柄を見つけるために、すそ野の広いグローバル株式を対象としている」

大日方 「ボトムアップで個別に選んだモデルポートフォリオは、結果的に、バランスのいい内容になった。例えば、高配当利回りというと公益セクターのイメージが強いが、モデルポートフォリオ上のセクター構成比で『公益』は13.0%にすぎず、金融、エネルギー、資本財など幅広く分散されている。同様に、国別で見ても特定国に偏らず、米国を筆頭に20カ国程度となった」

――ところで、このファンドは、6つの通貨(米ドル、ユーロ、豪ドル、ブラジル・レアル、メキシコ・ペソ、トルコ・リラ)コースからなる「通貨選択型」と、A(為替リスク抑制型)とB(為替ヘッジなし)2コースのタイプの2つに分かれているが、なぜか。

北村 「どちらかと言うと、前者は、よりリスク選好の強い投資家や自分の相場観で判断する向きに、後者は、シンプルな商品設計を好む投資家向けとして用意した。なお、前者は各通貨コース間(とマネープール)で、後者も為替ヘッジの有無の2コース間で自由にスイッチングできる」

――通貨選択型で、豪ドルやブラジル・レアルなどは、いわば定番と言えるが、メキシコ・ペソやトルコ・リラをそろえているのは珍しいのでは。

北村 「トルコでは、一連のデモ騒動も次第に沈静化してきた。欧州の巨大市場に近く、労働コストの安さから、生産拠点としての存在感も増している。メキシコも、シェール革命の恩恵を受ける北米のほか、南米に近く、やはり安い労働力などから、人と資本の移動先としても注目を集めている。選択した通貨での短期金利が、『組入資産通貨』の短期金利を上回ると為替ヘッジプレミアムがファンドのリターンに上乗せされる。トルコ・リラ、メキシコ・ペソとも比較的高金利通貨である上、両国とも中期的な経済状況に期待が持てる」

――ともに毎月分配型だが、分配金の方針は。

北村 「インカム収入を主体とした『実力分配指向』を目指している」

――来年からNISA(少額投資非課税制度)もスタートするなど、投信には一般個人投資家の関心も高まっている。

明智 「グローバルに利回りが低下する中で、着実な高配当確保に加えてキャピタルゲインも狙える魅力的な商品設計になったと自負している。これから投資を始める方は、円資産保有が多いとみられ、グローバル高配当株式を投資対象とする当ファンドは、非常に面白い対象となるのではないか」

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