「ニッセイオーストラリア利回り資産ファンド(毎月決算型)」 愛称:豪州力

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利回りが相対的に高い豪債券、高配当株式、リートに投資 あらゆる局面で安定したインカムゲイン獲得目指す

取締役執行役員(投資信託営業部門) 上原秀信氏

取締役執行役員(投資信託営業部門)
上原秀信氏

ニッセイアセットマネジメントは、オーストラリアの債券、配当利回りの高い株式、リート(不動産投信)に投資する「ニッセイオーストラリア利回り資産ファンド(毎月決算型)(愛称)豪州力」を12月3日に設定する。同ファンドの特徴などを、取締役執行役員(投資信託営業部門)上原秀信氏に聞いた。

新ファンド『豪州力』設定の背景

「オーストラリアは、ほかの国に比べ相対的に金利水準が高いことに加え、ほかの先進国に比べ政府債務が少なく、財政基盤が安定的で、国債の格付けもトリプルAを保つことから、同国の債券を投資対象にしたファンドの残高は約4兆円に拡大した。しかしながら、昨今、オーストラリアの金利も低下傾向にあり、同国の国債利回りは、5年前の6%程度から現在は3%程度に低下し、従来に比べインカムゲインを狙いにくくなっている」

「こうした中、オーストラリアの4大銀行や公益企業、リートなどが発行する社債の利回りが、同国の国債利回りより高いことに着目。また、株式やリートの配当利回りも、同国の国債に比べ高いことにも注目。国債や州政府債だけでなく、社債、株式、リートも組み合わせることで、利回りが向上し、安定的なインカムゲインが期待できる魅力的なファンドになるのではないか――と考えたのが新ファンド『豪州力』設計のきっかけ」

ファンドの仕組み

「豪州力は、『LM・オーストラリア債券ファンド』と、『LM・オーストラリア高配当株ファンド』におおむね均等となるように投資する」

「『LM・オーストラリア債券ファンド』は、レッグ・メイソン・インクの100%子会社ウエスタン・アセットが運用するファンドで、オーストラリアの国債、州政府債、社債の運用で優れたパフォーマンスを挙げている。また、『LM・オーストラリア高配当株ファンド』は、配当利回りの高いオーストラリアの株式とリートを投資対象にしているファンドで、こちらのパフォーマンスも良好だ」

「参考までに、今年6月に当社が設定した『ニッセイオーストラリア高配当株ファンド(毎月決算型)』(10月末純資産716億円)も、『LM・オーストラリア高配当株ファンド』に投資している。設定来のパフォーマンスは13.1%(10月末現在)と順調だ」

オーストラリアの債券、高配当株式、リートの3つの資産に投資するメリット

「5年前の国債の利回りと株式の配当利回りを比べると、国債の方が相対的に高かった。ところが、近年は国債の利回りよりも株式の配当利回りの方が高くなっている。こうした“逆転現象”は日本を含め、世界的に起きている(図1参照)」

主要国の国債利回りと株式配当利回りの変化

主要国の国債利回りと株式配当利回りの変化

「オーストラリア株式の配当利回りも、リーマン・ショックを受けて大きく低下する局面もあったが、企業業績の回復とともに上昇し、現在は国債の利回りを上回る水準となっている。このように、債券利回りや株式配当利回りは、経済環境の変化を受けて変動し、債券利回りの方が高い時もあれば、株式配当利回りの方が高い時もある。現在のように、株式配当利回りが債券利回りを上回る状態では、債券のみでなく株式およびリートにも投資することにより利回りの向上が期待できる」

「つまり、債券、高配当株式、リートの3つを組み合わせることで利回りが平均化し、安定したインカムゲイン(図2参照)が期待できる。オーストラリアはほかの国に比べ相対的に金利が高く、債券相場と株式相場は基本的に逆相関関係にあることも踏まえると、『豪州力』は比較的高い利回りを狙えるファンドといえる。世の中にオーストラリアの名がつくファンドは数多くあるが、債券・株式・リートを組み合わせたファンドはほとんどなく、これまであるようでなかったファンドとなっている」

豪ドル建て資産の利回り推移

豪ドル建て資産の利回り推移

オーストラリアのGDP 20年連続プラス成長

「オーストラリアは成長する先進国である。GDP(国内総生産)は人口増加を背景に、20年間連続してプラス成長を続けてきた。国内消費の余力はまだまだあることから、今後もGDP成長(図3参照)が見込まれている」

名目GDPの推移

名目GDPの推移

「投資対象である、『LM・オーストラリア高配当株ファンド』について少し説明したい。同国は石炭・鉄鉱石など資源大国のイメージが強いが、GDPに占める鉱業の割合は実は1割程度。一方で、金融、情報通信、小売りなどのサービス業がGDPのおよそ7割を占め、内需が経済成長を支える構造になっている。当ファンドは、いわゆる資源株ではなく、内需拡大の恩恵を受ける3つのセクター(金融、消費関連、リートや公益事業など実物資産)を軸に銘柄を組み入れている。特に銀行は4大銀行によるほぼ寡占状態にあり、過当競争環境にないことから、厳しいローン審査基準と厚い利幅を維持している。結果、不良債権比率は低水準にとどまり、収益安定、継続配当が期待できる。また、欧州危機といわれているが、オーストラリアの銀行が持つPIIGS(ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン)向け債権は、他国の銀行と比べ少なく、欧州危機の影響度も低い。また、同じく投資対象である『LM・オーストラリア債券ファンド』も銀行やリート、公益事業といった内需関連のセクターが発行する債券を多く組み入れているのが特徴となっている」

投資を検討している方へメッセージを

「株式の配当利回りが国債利回りを上回る水準となったことで、利回り商品としてのオーストラリア株式がより魅力的になってきたと感じている。債券の利回りが低下している今、債券、株式、リートを併せ持つことで、安定したインカム収入(利子や配当)を期待することができる『豪州力』は、オーストラリアのインカム力を活用した新たな運用手法を投資家の皆さまにご提案するファンドです」

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