NISA向け新商品「スマートシリーズ」投入 第1弾は「Dガード戦略」付

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第1弾は「Dガード戦略」付 リスク資産減らす場合、ファンド内でキャッシュに振り替え

大和証券投資信託委託
「スマート・ミックス(為替ヘッジなし)」「スマート・ミックス・Dガード(為替ヘッジなし)」

商品戦略部長 松下敦司氏に聞く

松下敦司氏

松下敦司氏

大和証券投資信託委託は、6月10日、NISA(ニーサ・少額非課税投資制度)を意識した商品として、「スマート・ミックス(為替ヘッジなし)」と「スマート・ミックス・Dガード(為替ヘッジなし)」を設定、運用を開始した。同社は、これまでもさまざまなニーズに応え、幅広い投資信託商品ラインアップをそろえ提供してきたが、NISA(少額貯蓄非課税制度)においても、さまざまな投資者が多様に投資信託を利用することを想定し、引き続き幅広い商品群を提供中である。一方で、NISAでは、投資知識・経験の浅い投資家の利用も多くなると考えられることから、彼らにも分かりやすい商品群として、ミドルリスク型に属するリスク分散に優れた多資産ファンドの「スマートシリーズ」を拡充中。その第一弾が今回の「スマート・ミックス(為替ヘッジなし)」と「スマート・ミックス・Dガード(為替ヘッジなし)」だ。さらに同社は27日設定・運用開始で、海外の債券、株式およびリート(不動産投資信託)に分散投資する「スマート・インカム・バランス」なども発表した。今回は、「スマート・ミックス(為替ヘッジなし)」と「スマート・ミックス・Dガード(為替ヘッジなし)」について、その特徴や仕組み、魅力、さらにNISA向けの商品戦略などについて、同社商品戦略部長の松下敦司氏に聞いた。

■ファンドの基本的特徴

資産配分のイメージ

資産配分のイメージ

NISAで投資される方は、当然、従来運用されている方ももちろんだが、今回は、これまで投資をしてこられなかった方々も、新規に入ってくるだろうということをまず意識した。今回のNISA向け新商品「スマートシリーズ」の投入は、より初心者を強く意識したものといえる。既存の投資家はそもそも投資経験があり、それなりに独自にファンドを選んでいただけると思う。初心者がファンドに投資する際、運用の基本中の基本ということで、分散投資、中長期投資を意識したつくりにするということと、極力運用の内容が分かりやすいという3つの点を重視した。これらを意識して当社が開発した「スマート・ミックス」では、日本株式、日本国債、先進国株式、先進国国債、新興国株式、新興国国債という代表的な内外6つの資産に分散投資する。配分比率はいろいろパターンがあるかと思うが、今回は代表的な地域(日本、先進国、新興国)の代表的な商品(株式、債券)ということで、各資産を均等に6分の1ずつ保有する。しかし、かつてのリーマン・ショックではないが、分散していても、全体が下がる局面に対して、何らかの工夫が必要であろうということで、「スマート・ミックス・Dガード」では、ダウンサイドリスクをガードする、「Dガード戦略」(「D」はダウンサイドリスク(Downside Risk)の「頭文字」)というものをつけた。これは、ファンドを中長期に保有する際に、途中で下がった時にいったん売却してしまうという部分を、ファンドの中で代わりに行うような仕組みをつけている。NISAでは、いったんNISA残高を売却した場合、非課税枠の再利用はできないことを考慮し、「Dガード戦略」ではリスク資産を減少させる場合、ファンド内でリスク資産をキャッシュポジションに振り替えることにより、NISA残高の売却を不要とすることで、非課税枠の無駄遣いを排除する。決算は年1回として、非課税運用の資金効率を高める工夫をしている。

なお、特定口座や一般口座の課税口座で取り扱われている当社を含めた各社の既存ファンドは、税法上、NISAでも取り扱い可能だ。同様に、今回の「スマートシリーズ」もNISAを意識した商品であるが、課税口座でも購入できる。

■「Dガード戦略」の仕組みと考え方

Dガード戦略のイメージ

Dガード戦略のイメージ

基準価額が下がるのをどう抑制するかという考え方で、いろいろなアプローチがあると思うが、当ファンドの「Dガード戦略」は、直近1年の基準価額の高値からの下落率に応じて、ポジションを落としていくのが基本的な発想だ。通常は100%で運用している。下げに応じて2段階で比率を下げる。ある程度下げたら75%、かなり下がったら50%までポジションを落とす。落とした部分は、キャッシュの比率を高めることで対応するため、NISA残高の売却による非課税枠の無駄遣いを排除できる。基準価額が下がった時にいったん様子見で、リスク資産を半分だけにしておきたいといった時でも、ファンドがポジションを落としてくれるので、投資家はファンドを保有したままでよい。

■スマートシリーズ、続々投入へ

ファンド名にスマートと冠したのは、スマートの賢いというイメージ、賢く、そつなく資産運用をしていきましょうとの趣旨からだ。基本を忠実に考えれば、「卵を1つのかごに盛るな」といわれるように分散して投資した方が良い、また時間分散の投資、NISAでは毎年100万ずつ分散していける。NISAでは、中長期投資が制度の中に組み込まれているので、商品供給でもそこを意識していきたい。未経験の方の不安をどういう形で抑えていくかという時にDガードのような形がなじみやすいのではないか。スマートシリーズとして、今後も商品を投入していく予定だが、これは、いわば賢い資産分散シリーズとなろうか。「スマート」といえば、大和というイメージを定着させていきたい。

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