マニュライフ・インベストメンツ・ジャパン カナダ株セミナー

個 別 概 況


ショーナ・セクスミス氏

ショーナ・セクスミス氏

“割安”カナダ株
世界経済回復とコモディティ需要増で年後半に成長加速

マニュライフ・アセット・マネジメント・リミテッド(カナダ・トロント)
シニア・マネージング・ディレクター兼シニア・ポートフォリオ・マネージャー
カナダ大型グロース株式チーム責任者 ショーナ・セクスミス氏

マニュライフ・インベストメンツ・ジャパンは3月12日にカナダ株式セミナーを開催した。同社はカナダに本拠を置くマニュライフ・ファイナンシャル社のグループ企業。世界的に株式投資が熱を帯びる中、2009年2月に設定した「マニュライフ・カナダ株式ファンド(※)」の運用が堅調という。先進国と資源国の特長を併せ持ち、かつ、世界市場での復権目覚ましい米国に隣接するカナダ株を投資対象とする同ファンド。セミナーでは運用責任者であるショーナ・セクスミス氏がカナダより来日、カナダ株式市場の現状と見通し、ファンドの運用状況などが語られた。

カナダ経済の見通し

カナディアン・ロッキーや「赤毛のアン」に代表される広大で豊かな風土で知られるカナダ。G7の一員として世界の政治・経済をリードする「先進国」でありながら、世界有数の「資源国」の顔を併せ持つユニークな投資先として昨今、注目度が高まっている。

ファンダメンタルズは堅調そのもの。GDP(国内総生産)は1兆8,000億米ドルほどで、世界第11位。GDP成長率は今年度2-2.5%ほどが見込まれているが、米国経済にけん引され、年後半には加速するとみる。

政府純債務残高の対GDP比

政府純債務残高の対GDP比

■信用格付:

先進国で最上位のAAA。GDPに対する債務残高はわずか35%と、日本135%、米国84%、ドイツ54%など先進国の中で最も低い。

■インフレ率:

現在は中央銀行の目標値の下限である1%近辺で推移。しかし、われわれはインフレ率の適正水準は「GDP成長率に1%上乗せ」と考えており、3-3.5%を目安に、年末から来年初頭にかけて利上げが行われるとみる。

■失業率:

現在は7.2%と、景気後退時の8.5%からは大きく改善。

■国内消費:

現在は堅調そのもの。しかし、年後半には減速の可能性も。

■為替:

世界経済の成長とコモディティの需要増にけん引され、カナダドルはさらに上昇するとみる。過去の例を見ると、カナダドルとCRBコモディティ指数との相関は89%と極めて高い。

リスク調整後リターンの各種指数比較

リスク調整後リターンの各種指数比較

カナダ株式市場の魅力(1)リスク調整後リターン

カナダ株式市場の代表的な指数「S&Pトロント総合指数」の直近10年間の上昇率は年率10.8%と、新興国(MSCIエマージング)の14.1%に匹敵する水準でありながら、ボラティリティはさほど高くない。

カナダ株式市場の魅力(2)ユニークなセクター群

資源国カナダの株式市場にとってエネルギーは非常に重要なセクターだ。カナダは原油埋蔵量で世界第3位、天然ガスでは世界第3位の産油国。そして、S&Pトロント総合指数を構成する237銘柄には、58社のエネルギー関連銘柄と59社の素材関連銘柄が含まれている。

この「銘柄数の豊富さ」こそが、オーストラリアやブラジルなどほかの資源国との大きな違い。オーストラリア株式市場ではエネルギーセクターの割合自体がさほど高くない上、素材セクターではBHPビリトンでほとんどを占める。ブラジル株式市場ではエネルギーセクターの10%強をペトロブラスが、また素材セクターの10%強をヴァーレが占めている。また、そもそもこの2国が擁する素材関連銘柄は鉄鉱石によるものが大部分を占める。

44銘柄を擁する金融セクターも非常に頑強。世界経済フォーラムの「銀行健全度ランキング」にて過去5年連続で1位に選ばれたほど。金融危機時ですら資金援助を受けたケースは1つもなかった。

カナダ株式市場の魅力(3)グローバル経済の回復に追随

資源国であり、米国の隣国でもあるため、カナダ株式市場にはグローバル経済との高い相関が見られる。MSCI World All Cap Indexにおけるカナダ株式のウエートは5%だが、カナダ株式市場の時価総額の70%以上がグローバルな景気動向に敏感に反応するという性質を持つ。

現在、カナダ株式市場は米国株およびグローバル株式市場をアンダーパフォームしているが、今後はグローバル株式市場がモメンタムを回復する過程でカナダ株式市場のパフォーマンスも改善する見通し。

カナダ株式市場はグローバル経済と連動

カナダ株式市場はグローバル経済と連動

カナダ株式市場の魅力(4)バリュエーション

S&Pトロント総合指数は割安な水準に。PERは1960年以降の中間値16.7%、あるいは平均値17%に対して、直近は15.5%にとどまる。

われわれは2013年のカナダ株式市場について2つのシナリオを想定。「基本シナリオ」はPER15倍(現状)を前提に、トータルリターン13%(キャピタルゲイン10%+配当3%)とし、「アップサイドシナリオ」ではPER16倍を前提にトータルリターン20%(キャピタルゲイン17%+配当3%)を見込んでいる。

マニュライフのカナダ株式投資戦略:大型グロース株に長期投資

われわれの投資戦略は「大型グロース株式」。市場サイクルなど一時的な要因に左右されることなく、長期的視点に立って独自のグロース型ポートフォリオを貫き通すことが重要だと考える。

投資対象は優良な大型グロース株に限定し、IPO(新規上場)や投機的な取引には手を出さない。ポートフォリオ構築にあたってはまず、「グローバルな競争力を持つ企業は高い成長性を示す」「被買収企業にはプレミアムが上乗せされる」「人口動態の変化によって恩恵を受ける企業は通常、高い成長性を示す」など、長期的なビジネストレンドをとらえた投資テーマを設定。その後、トップダウン分析によりセクター配分を決定して、ボトムアップ分析で個別企業を選別、最終的には30-60銘柄に絞り込む。

※「マニュライフ・カナダ株式ファンド」概要:

投資対象はカナダ株式。S&Pトロント総合指数をベンチマークとし、これを上回る投資成果を目指す。運用はカナダ・トロントに本拠を置くマニュライフ・アセット・マネジメント・リミテッドが行う。毎年1、4、7、10月と3カ月ごとに決算を行い、年4回の分配を目指す。原則、為替ヘッジなし。4月12日時点の基準価額1万2,368円、時価総額62億6,200万円。

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