ピクテ投信投資顧問  「ピクテ・ブランド社債ファンド(2013-02)」(愛称:ブランドコレクション)2月1日設定  世界的なブランド企業社債に投資 

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為替ヘッジ付きの低リスク設計 「預金から投信へ」の第一歩に
プロダクト・マネジメント部部長 商品開発チーム・ヘッド 石原豪氏に聞く

プロダクト・マネジメント部部長 商品開発チーム・ヘッド 石原豪氏に聞く

プロダクト・マネジメント部部長
商品開発チーム・ヘッド 石原豪氏

ピクテ投信投資顧問は2月1日に「ピクテ・ブランド社債ファンド(2013-02)」(愛称・ブランドコレクション)を設定する(販売は、みずほ銀行)。世界的にブランド名が知られ、日本人にもなじみのある企業の債券に投資する同ファンドの、主な特徴や注目点などについて、プロダクト・マネジメント部部長、商品開発チーム・ヘッドの石原豪氏に話を聞いた。

–過去に「ブランド株式」への投資をうたったファンドは存在したが、「ブランド社債」に投資するファンドは珍しい。
「『ブランド』に着目した社債ファンドは、おそらく国内初だろう。海外にも類例はないのではないか。ちなみに、ブランド企業の株式に投資するファンドには、当社が2006年6月に設定した『ピクテ・プレミアム・ブランド・ファンド(3カ月決算型)』があり、現在も運用中だ」

–「ブランド投資」に強みを持つようだが、今回の社債ファンドは“続編”のような位置付けになるのか。
「全くコンセプトの異なる独立したファンドだ。そもそも『ブランド』の定義が異なる」

–一般に「ブランド」といえば、ルイ・ヴィトンやカルティエ、シャネルといった超高級ブランドが連想されてくる。
「もちろん、そうした企業も含むが、それだけでは社債発行も少なく、十分な分散が効かない。もっと幅広く、世界的に広くブランド名が浸透していて日本でもなじみの深い企業、例えば、コカ・コーラやマクドナルドなどの一般大衆向けの企業も投資対象となっている」

–定義は分かったが、それでは、なぜ今、「ブランド企業」なのか。
「まず、これまで安全性を重視した社債投資といえば、公益や金融セクターが主体だったが、08年秋のリーマン・ショックを経て、状況が一変した。公益企業は国内事業中心のため、当該国のソブリンリスクなどの余波を受けやすくなった。金融業にしても、危機が意識されやすく、また大量保有する国債の価格変動がリスク要因となり、ともに価格の安定性が低下した。その点、一般産業セクター、とりわけインターナショナルにビジネスを展開するブランド企業は価格変動リスクが小さく、安心して投資できる」

–仮に運用期間中のボラティリティ(変動率)が高くても、発行体の破たんなく満期を迎えれば、利回りは確保できるのではないか。
「最終的にはそうだが、日々の価格変動が激しいと、ファンドを買ってくれた投資家を不安にさせてしまう。日次で解約できるが、安心して保有を続けてもらうためには、債券価格は安定していることが好ましい」

–単位型(3年間)の設定とした理由は何か。
「まず、マーケットとして単位型へのニーズが高まっていることが背景にある。一方、投信市場全体で新規の資金流入が細っていたため、新しい投資層を開拓する必要性から、特に初心者にも安心して投資してもらえるような商品設計を心掛けた結果だ」

–近年のファンドの傾向としては、高利回りCB(転換社債)や優先株・劣後債などハイリスク・ハイリターン型商品の設定が主流だが…。
「高利回りに飛び付く投資家もいるが、実際には、『そこまでのリスクを取りたくない』という方が多い。定期預金や個人向け国債に資金を投じている投資家層だ。運用期間を3年に区切ったのも、こうした層を意識したものだ」

–ファンドの利回りは、どの程度を想定しているのか。
「モデル・ポートフォリオ(昨年11月27日現在)に基づく試算で1.54%。ここから販売手数料や信託報酬など各種コストを控除すると、大体0.6%程度が一応の目安となる。個人向け国債(固定5年で17年10月15日償還の28回債)の0.17%、日本社債(昨年11月27日現在)の0.37%を上回る試算だ」

–外債投資には為替リスクが気になるが。
「フルヘッジしており、為替変動リスクは生じない」

–モデル・ポートフォリオの内容を聞きたい。まず格付け別組み入れ比率は。
「昨年11月27日現在で、AA3%、A58%、BBB36%、BB3%となっている」

–ハイイールドとなるBB格も含まれるのか。
「仏ルノーがこれに当たる」

–ほかの個別企業は。
「販売用資料などで、『投資対象候補銘柄』(昨年10月末現在)として開示しているのは、独『BMW』、仏『LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン』、米『コカ・コーラ』、米『ハーレーダビッドソン』、米『マクドナルド』、オランダ『ロイヤル・ダッチ・シェル』などだ」

–実際のポートフォリオ構築に至る選定プロセスはどうなるのか。
「まず、発行体の重複するものも含めた約3500銘柄を投資対象ユニバースとし、運用期間を考慮して満期まで3年未満のものに絞ると、500銘柄程度。ここからブランド企業を選別していくことになり、企業体の海外売上高や個別の事業内容などで300銘柄程度に絞り込み、最終的に40-60銘柄が投資対象ということになる。具体的な銘柄選定は、経験豊富なジュネーブの運用チーム主導で行われ、ポートフォリオ構築後は基本的にバイ・アンド・ホールドの運用スタンスとなるが、大幅に金利低下(債券価格上昇)し、ほかに魅力的な投資対象が生じた場合などには、随時見直しも行う」

–昨年暮から販売開始しているが、反応は。
「これまでの勉強会などを通じても十分な手応えを感じている」

–「世界初」のブランド社債ファンドが成功を収めるようなら、今後も第2弾、第3弾の発行などはあり得るのか。
「もちろん今後の市場環境にもよるが、一種の“シリーズ物”にしていければという思いはある」

–最後に、ファンドの魅力などについて一言を。
「投資対象が、だれもが知っているグローバル企業の社債であり、為替ヘッジを付けるなど、分かりやすい設計で、安心して投資していただけるファンドと自負している。『預金から投信へ』の第一歩の商品として認識していただけるよう期待している」

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