「マニュライフ・アジア・オセアニア小型成長株ファンド」運用好調! マニュライフ・インベストメンツ・ジャパン メディアブリーフィング

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高いリスク管理能力で安定リターンを持続

高橋庸介氏

高橋庸介氏

マニュライフ・インベストメンツ・ジャパン
取締役営業部長 高橋庸介氏

エマージング株式市場が軟調な中、主にアジアの小型株に厳選投資する「マニュライフ・アジア・オセアニア小型成長株ファンド」の運用好調が続いている。昨年7月にファンドを設定、運用しているマニュライフ・インベストメンツ・ジャパンは3月27日にメディアブリーフィングを開催。アジア小型株市場の現状と見通し、ファンド好調の背景が語られた。

「アジア小型株」投資の魅力

アジア株式市場の概況

エマージング諸国は依然として魅力的な投資地域だと考える。2013年にはエマージング諸国(購買力平価ベース)のGDP(国内総生産)が先進国を上回ったものの、時価総額は全体の約8.5%を占めるにすぎない。エマージング諸国のGDPは今後も拡大が続き、将来的には株式時価総額もGDPに近づいていく状況が続くだろう。

ASEAN(東南アジア諸国連合)を中心とした東南アジアは相対的に高い経済成長を続けているが、米国の量的金融緩和縮小の影響により株式市場からの資金流出が見られ、株式市場は軟調な展開が続いている。一方で中国、韓国、香港、台湾などの東アジアは、中国以外は東南アジアを下回る経済成長率となるも、米国経済の回復による輸出の拡大などを受けて株式市場は好調だ。足元では特に東アジア地域に投資魅力があると考えている。

アジア小型株の魅力(1) 大型株式をアウトパフォーム

一般的に小型株は市場が安定すると大型株を上回るパフォーマンスを上げる傾向があるのは知られるところだが、アジアの小型株についてはボラティリティも低めとの特徴を持つ。短期的な動きとしては、大型株よりも大きくなる場合もあるが、中長期的には低下する傾向がある。

業種(MSCIインデックスベース)で見ると、小型株は大型株と比べ幅広く分散されている。アジア大型株指数の約3分の1は銀行・そのほか金融セクターが占めており、同セクターETF(上場投信)の売買の影響などからも高めのボラティリティを示す傾向がある。一方、アジア小型株指数はヘルスケア、資本財、消費財のウエートが高くなっている。

アジア小型株の魅力(2) 成長の初期段階にある企業に投資が可能

グローバルに展開する証券会社がほとんどカバーしておらず、英語でのレポートも少ないことから、アジアの小型株には本質的価値が市場に見いだされていない企業が数多く存在する。アジア小型株に分類される企業は1万社以上あるが、当社は流動性なども勘案して約2000社を調査対象としている。

アジア小型株の魅力(3) ニッチ分野へのエクスポージャーを提供

例えばChina Singyes Solar Technorogies HD。アジアには太陽光発電技術を専業で扱う大型株が存在しない。しかしながら中国では環境問題が年々深刻化しており、環境汚染に対する政府の規制強化が想定されることから、有望な分野だと考えている。

「マニュライフ・アジア・オセアニア小型成長株ファンド」概要と運用戦略

ファンド概要:

主にルクセンブルグ籍外国投資法人「マニュライフ・グローバル・ファンド―アジア・スモール・キャップ・エクイティ・ファンド」への投資を通じてアジア・オセアニアの小型株式に投資する。具体的には、日本を除くアジア・オセアニア各国・地域の証券取引所に上場する株式のうち、投資時の時価総額がおおむね1億米㌦以上30億米㌦以下の企業の株式を対象とする。

運用実績:

米ドルベースの運用実績

米ドルベースの運用実績

日本籍ファンドの設定は13年7月だが、投資対象である「マニュライフ・グローバル・ファンド―アジア・スモール・キャップ・エクイティ・ファンド」は10年4月より現在のファンドマネージャーであるリンダ・セラックが運用を担当している。13年のリターンは18.67%と、アジア・オセアニア地域の代表的な指数である「MSCI AC アジア・パシフィック(除く日本)小型株インデックス」の3.81%を大きく上回る。

ほかの地域と比べてもリターンは魅力的だ。当ファンドのリターンが直近4年間で約2倍に膨らんだ一方で、先進国株指数は1.5倍程度、大型株中心のアジア・パシフィック指数は1.2倍程度にとどまる。アジア・パシフィック小型株指数は1.1倍とほぼ横ばいで、昨年5月のバーナンキ・ショックによるダメージから回復できずにいる。

ちなみにリンダ・セラックは11年に香港の専門誌「The Asset」が行った「トリプルAインベストメント・アワード」の長期アジア・パシフィック地域部門で「ファンド・マネジャー・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。

配当状況:

毎年3、6、9、12月の決算時に収益分配方針に基づいて分配を行う。昨年12月には500円(1万口当たり、税引き前)の分配を行いながらも、14年4月2日時点の基準価額は1万888円と依然堅調だ。

類似ファンドとの違い:

アジア小型株を投資対象とする国内籍ファンドはほかに数本存在するが、オーストラリア、ニュージーランドのオセアニア地域やベトナムの組み入れ状況などの違いがある。

組み入れ銘柄数の多さも当社ファンドの特徴。個別銘柄の選別によって下値リスクの低減が可能だと考えているためだ。今年1月のアルゼンチン・ショックの際には多くの新興国株式市場が5ー9%下落したのに対し、当ファンドは2%ほどの下落にとどまった。

運用戦略(1):ファンダメンタルズに基づくボトムアップ

組み入れ銘柄数は「MSCIアジア・パシフィック(除く日本)小型株インデックス」が1853銘柄なのに対し、当ファンドは144(13年末時点)。トップダウン分析は一切行わず、完全なるボトムアップで銘柄選択して、絶対リターンを志向する。

市場に認知される前の“ダイヤの原石”に投資を行い、その後は画期的な新商品やM&A(企業合併・買収)が発表されたり、英語のレポートがリリースされるといったカタリスト(株価上昇要因)によって原石が輝きを放つ。一方でリスク低減の観点から目標回転率を200―300%に設定し、3―6カ月程度で上昇が期待されない銘柄については売却も検討する。

運用戦略(2):「GCMV分析」で最良アイデアを抽出

当ファンドの銘柄選択能力の高さは各種バリュー指標からも際立つ。EPS(1株当たり利益)成長率は市場平均(インデックスベース)の23.4%に対してファンドは41.2%と圧倒的。一方でPERは市場平均が16.7倍に対して当ファンドは13.2倍と割安だ。(13年末時点)

銘柄選定の際には株価上昇要因である「GCMV(グロース、キャッシュフロー生成、マネジメント、バリュエーション)」分析を行い、とりわけキャッシュフロー生成能力に注視する。テーパリングはいわば「満ち潮」の状態であり、この先は緩和縮小で潮が引き、これまで水中に隠れていた企業の真の姿があらわになる。

マニュライフの運用体制/アジア株運用に強み

当社の母体企業であるマニュライフ・ファイナンシャル社はカナダ・トロントに本社を置く総合金融会社。世界22の国と地域で生命保険などの保障商品や資産運用サービスを提供するが、ポートフォリオ・マネジャーやアナリストなど「投資プロフェッショナル」の人員配置を見ても、アジア重視の姿勢は明らかだ。約330人のうち4割を米国、4割をアジアに振り向けている。

「生保」由来の高いリスク管理能力と規律ある運用プロセスも大きな特徴だ。マニュライフ・ファイナンシャル社の前身である生命保険会社、マニュファクチャラーズ・ライフ・インシュアランス・カンパニーが1887年にカナダの国策会社として設立されると、その10年後にはアジアへ進出。92年には中国初の生命保険合弁会社を設立するなど、現地に根付いたアライアンスの構築を続けている。以降も短期的な利潤のみに執着することなく、保険契約者からお預かりした一般勘定資産の運用をベースとした堅実な運用を続けている。

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