3月の投信概況 株式投信、3カ月連続で大幅増加(1-3月合計で約2兆5,700億円の増加)と依然として資金流入続く

概 況


純資産総額は運用増加で80兆円台乗せ

投資信託協会がこのほど発表した3月の投信概況によると、株式投信は3カ連続の資金流入。流入額は合計2兆5,700億円に上る。1月にスタートしたNISA(少額投資非課税制度)の貢献が大きいとみられている。

1 設定・解約の状況

(1)総合―2014年3月の総合計は、設定額が6兆7,045億円、解約額が6兆6,997億円、償還額が48億円で、差し引きでは、わずかに1億円の資金純増となった。なお、1月は3,307億円、2月は2,346億円の資金純増だった。

純資産総額は前月比4,713億円増加(うち、運用などで4,713億円)し、月末には80兆1,638億円となった。

3月株式投信は4,438億円の資金純増

fig1(2)株式投信―3月の株式投信は、設定額が2兆5,710億円(前月比1,506億円の増加)で、これに対し、解約額は2兆1,224億円(同5,153億円の増加)であり、解約率は3.3%(前月は2.5%)と増加。償還額は48億円。この結果、株式投信は差し引き4,438億円(単位型で633億円の増加、追加型で3,805億円の増加)の資金純増となった。

1月は1兆3,063億円、2月は8,021億円の資金純増だったため、3カ月合計では約2兆5,400億円の資金流入となった。昨年末の11月が2,792億円の純減、12月も5,731億円の純減と税制改正(優遇税制の廃止)に伴う売りが急増していた反動とともに、その後は、株式や投資信託の譲渡益および配当金が非課税となるNISAのスタートによるものも大きいとみられている。

純資産総額は追加型が急増

純資産総額は2月末に比べて9,151億円の増加(うち、運用などで4,713億円の増加)となり、3月末には65兆6,551億円に膨らんだ。内訳は株式単位型が1兆7,311億円(2月末比656億円増)、追加型が55兆7,985億円(同8,417億円増)、ETF(上場投資信託)は8兆1,256億円(同79億円増)と過去最高を更新した。

公社債投信は資金純減に

fig2(3)公社債投信―3月の公社債投信の設定額は4兆1,335億円(2月比5,650億円の増加)で、これに対し、解約額は4兆5,773億円(同4,432億円の増加)、これに対して償還額は、0円で差し引き4,438億円の資金純減に。この内訳は中期国債ファンドが72億円の純増、長期公社債投信が111億円の純減、フリーファイナンシャルファンドが444億円の純増、キャッシュリザーブファンドが236億円の純増、MRF(マネー・リザーブ・ファンド=非常に換金性、流動性の高い公社債投信の一種)が5,740億円の純減だった。MMF(マネー・マネジメント・ファンド=公社債や短期金融資産で運用される投資信託で極めて安全性が高く、元本割れはほとんどない)は690億円の純増となった。

これにより、純資産総額は2月末に比べ、4,438億円減少し、3月末には14兆5,087億円となった。

株式投信、国内株430億円買い越し

2 資産運用の状況

fig3(1)株式投信―3月中の株式運用は国内株式については対市場で430億円の買い越し。外国株式は565億円の売り越しだった。また、株式投信の組み入れ株式は2月末に比べ103億円の増加で、3月末には18兆9,255億円(うち、外国株式が4兆2,715億円)となり、純資産総額に対する比率が28.8%(2月末は29.2%)となった。一方で、組み入れ公社債は2月末に比べ556億円減少し、3月末には15兆8,076億円(うち、外国債券は12兆9,947億円)で、純資産総額に対する比率は24.1%(2月末は24.5%)となった。

(2)公社債投信―公社債投信の組み入れ公社債は2月末に比べ1兆7,091億円減少し、3月末には8兆4,416億円(うち、外国債券1億円)で、純資産総額に対する比率は58.2%(2月末は67.9%)となった。

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